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  ニュース     2023/11/07 20:59

シンガポール:製造業景況感、3期連続でプラス 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール経済開発庁(EDB)が発表した2023年10月~24年3月期の製造業景況感指数は、プラス7%だった。プラスは3期連続で、前期(23年7~12月期)のプラス6%から上昇した。ただ、世界経済の先行き不透明感から引き続き小幅のプラスにとどまった。

 指数は業況が「改善する」と回答した企業の割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。今回の調査は9~10月に製造業418社を対象として実施し、回答率は86%だった。

 業種別では、6業種のうち主力の電子(プラス23%)など3業種がプラス。電子では半導体の在庫調整が進んだことで需給改善への期待が高まり、前期(プラス11%)から指数が上昇した。ほか、輸送エンジニアリング(プラス35%)では、旅行需要の回復で航空産業の業況改善が見込まれるほか、石油ガス産業向けの海洋エンジニアリング分野で受注が拡大した。一方、精密エンジニアリング(マイナス5%)は前期(プラス7%)のプラスからマイナスに転落。電子製品需要の減退などが響いた。

■サービス業はプラス9%に上昇

 シンガポール統計局が発表した23年10月~24年3月期のサービス業景況感指数はプラス9%となり、11期連続のプラスだった。プラス幅は前期(23年7~12月期、プラス8%)から上昇。全11業種のうち管理・支援サービス(0%)を除く10業種がプラスで、観光回復への期待から宿泊(プラス44%)などのプラス幅が大きかった。

 指数は製造業と同様に業況が「改善する」と回答した割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。調査は9~10月にサービス業の約1500社を対象として行われた。


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