タイ証券取引所（SET）は27日、SETと2部市場（MAI）に上場する企業の2019年1〜9月の売上高合計が前年同期比1.3％減の8兆6237億バーツ（約31兆2100億円）だったと発表した。合計の営業利益は24.6％減の6607億バーツ、純利益は15.4％減の6456億バーツだった。主に世界経済と国内経済の成長鈍化がマイナスに影響した。

　不動産投資信託（REIT）などを除く上場714社のうち、693社が同期の決算書を提出済み。最終黒字を計上した企業は全体の76.0％を占めた。SETは減益の理由について、米中貿易摩擦やバーツ高などの影響で国内経済が減速し、競争が激化したことで、特に第3四半期（7〜9月）に売上高が伸び悩んだと説明した。

　第3四半期の売上高合計は6.1％減の2兆8505億バーツ、営業利益は28.9％減の2037億バーツ、純利益は18.3％減の2013億バーツだった。セクター別では、金融、食品・飲料、消費財が好調だった。

　MAIに上場する企業の1〜9月の合計は、売上高が2.4％増の1396億バーツ、営業利益が19.2％減の47億バーツ、純利益が69.0％増の87億バーツだった。


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