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  ニュース     2019/09/09 20:59

インドネシア:国産車エスエムカが工場開所、商用車2種販売へ 無料記事

 国産車メーカーのソロ・マニュファクトゥール・クレアシ(エスエムカ、Esemka)は6日、中部ジャワ州ボヨラリで同社初となる工場を開所した。6000億ルピア(約45億6000万円)を投じて建設したもので、開所1年は小型ピックアップトラック2車種を計3500台生産する計画。将来はスポーツ多目的車(SUV)の量産なども視野に入れている。ザ・インサイダー・ストーリーズなどが6日付で伝えた。
 工場の敷地面積は11万5000平方メートルで、年産能力は1万2000台。エンジンや車体の組み立てから試験までを行う。当初生産するのは貨物輸送や乗客輸送での利用を想定した「ビーマ1.2」と「ビーマ1.3」のピックアップトラック2車種で、価格は1億1000万〜1億2000万ルピア。部品の多くを国内で調達する。
 エスセムカは100%地場資本。2012年に中部ジャワ州スラカルタ(ソロ)市の職業訓練校生らと地元の自動車整備・販売会社キアット・エセムカが協力して自動車を作ったのがきっかけ。ただその後は排気ガスや資金などで課題を抱え、量産には年月を要した。
 開所式にはスラカルタ出身のジョコ大統領や、アイルランガ・ハルタルト産業相らが出席。自動車産業の発展に寄与することへの期待を示した。
 政府は自動車産業を重要産業の一つに掲げており、部品メーカー数は現在1500社まで増えている。インドネシアの昨年の完成車輸出は26万5000台、完全ノックダウン(CKD)車用のキット輸出は8万2000台分、部品輸出は21億米ドルに達している。


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