ニュース 2024/11/10 19:59
シンガポール:サウジ石化大手SABIC、高機能樹脂工場を開所
ゴム・プラスチック シンガポール
サウジアラビアの石油化学大手であるサウジ基礎産業公社(SABIC)は7日、シンガポールで高機能樹脂工場を開所したと発表した。1億7000万米ドルを投じたもので、電気自動車(EV)や通信機器の部品に使われるポリエーテルイミド(PEI)を製造。自社のPEI生産能力を5割拡大し、アジア太平洋地域で高まる需要に対応する。
商品名「ウルテム」の高機能樹脂を製造する。軽量で熱耐性や強度、電気絶縁性が高いことから、EVの電池パックにも使用され始めており、その特性が生きる航空部品や外科用器具、電子機器、通信機器などの絶縁部材としても供給する。
同社は持続可能性の開発に向け、ウルテムの一部原料を再生可能原料とする技術を確立。2021年の発表によると、ウルテム樹脂100キログラム当たり25.5キログラムの化石ベース原材料を、木材産業で生じる粗トール油などの廃棄物や残さから得られるバイオベースの原材料に置き換えられるとしている。
同社はサウジアラビア国営石油のサウジアラムコの子会社。1991年にシンガポールで活動を開始し、94年に工場、2007年にアジア本部を設立した。現在は同国内で約400人を雇用している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
商品名「ウルテム」の高機能樹脂を製造する。軽量で熱耐性や強度、電気絶縁性が高いことから、EVの電池パックにも使用され始めており、その特性が生きる航空部品や外科用器具、電子機器、通信機器などの絶縁部材としても供給する。
同社は持続可能性の開発に向け、ウルテムの一部原料を再生可能原料とする技術を確立。2021年の発表によると、ウルテム樹脂100キログラム当たり25.5キログラムの化石ベース原材料を、木材産業で生じる粗トール油などの廃棄物や残さから得られるバイオベースの原材料に置き換えられるとしている。
同社はサウジアラビア国営石油のサウジアラムコの子会社。1991年にシンガポールで活動を開始し、94年に工場、2007年にアジア本部を設立した。現在は同国内で約400人を雇用している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。