【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が18日発表した2023年8月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比20.1％減の140億2639万シンガポールドル（約1兆5200億円）だった。前年同月を下回るのは11カ月連続。主力の電子製品（21.1％減）で2桁のマイナスが続いている。

　電子製品は13カ月連続の前年割れ。同分野の5割近くを占める集積回路（IC、28.5％減）は、中国向けが3割超のマイナスだった。一方、通信機器（59.6％増）は5月以降に5割前後のプラスで推移している。

　非電子製品（19.9％減）は11カ月連続のマイナス。船舶構造物（97.7％減）が大きく落ち込んだほか、医薬品（37.7％減）が2カ月ぶりに前年を割り込んだ。ただ、前月まで2桁減が続いていた石油化学製品（7.1％減）は下げ幅が縮小した。

　主要国・地域への輸出は軒並み2桁の減少。最大の中国（16.4％減）はICのほか、医薬品などが大きく落ち込んだ。前月に首位だった米国（32.4％減）は船舶構造物や食品の調製品などが低調で2位に転落。また、対日輸出は14.7％減と6カ月連続の前年割れで、電子製品が17.0％減、非電子製品が9.6％減だった。


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