DRBハイコム傘下の国民車メーカー、プロトンは18日、累計生産台数が500万台に達したと発表した。1983年の設立から41年での達成で、500万台目は同社初のハイブリッド車（HV）「X90」をラインオフした。

　同社にとって大きな節目の一つは、2017年の中国・吉利汽車による資本参加。X90は吉利と開発した4モデルの一つで、18日には生産500万台達成と中国・マレーシア国交樹立50周年を記念し、中国工業情報化部の金壮竜部長を招いて式典を開いた。

　これまでの累計販売台数をみると、初の国民車として85年に発売されたAセグメントセダン「サガ」が200万台を超えてモデル別最多。吉利とは第1弾のSUV「X70」を18年12月に発売して以降、「X」シリーズの販売が21万7000台を超えている。

　プロトンのリー・チュンロン最高経営責任者（CEO）は、同社がマレーシアの自動車産業のエコシステム（生態系）構築に努めてきたと強調。現在は10万人以上の雇用を生み出しているとした。今後は電気自動車（EV）にも注力する方針で、先週発表したEVブランド「e.Mas（イーマス）」で今年12月に第1弾を発売するとしている。


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