ニュース 2025/03/27 21:57
マレーシア:24年の電子決済額、17%増の6981億リンギ 
経済・統計 その他金融 マレーシア
マレーシア中央銀行が発表した2024年度の年次報告書によると、同年の小売部門の電子決済取引額は前年比17%増の6981億リンギ(約23兆5000億円)だった。取引件数は28%増の147億件。1人当たりに換算すると年間409回に上り、国民1人が1日に1回以上電子決済を行っている計算となる。国営ベルナマ通信が伝えた。
中銀は、モバイル決済やオンラインバンキングの拡大に加え、実店舗での非接触型カード決済やQRコード決済の浸透が成長を支えていると分析した。とりわけカード決済のうち、実店舗での非接触型取引が83%を占めており、前年からさらに比率を伸ばした。「アップルペイ」や「グーグルペイ」といった電子財布や、高速道路の自動料金収受システム(ETC)の普及拡大も成長を後押しした。
一方、零細・中小企業の間ではQRコード決済「ドゥイットナウ」の導入が進み、対応店舗は260万カ所に達した。利便性と低コストが評価されており、これによりQRコード決済の取引総額は311億リンギと、前年の2倍以上に拡大した。
マレーシアとシンガポール、インドネシア、タイ4カ国の国境を越えたQRコード決済の活用も進んでいる。旅行者による利用が増えたためで、24年の越境QR決済は取引額が3億4830万リンギ、取引件数が410万件と、前年の5倍超に増加した。越境の個人間送金も234倍の23万4000件、金額ベースで377倍の2億リンギと大幅な伸びを見せた。
中銀は報告書で、決済インフラの信頼性向上に向けた取り組みを行っていると強調。24年には消費者の保護やリスク管理に関する政策文書を11件公布し、制度の安定性と透明性の向上を図った。一方、現金の役割も依然として重要とし、引き続き現金を簡便に取得・利用できる金融制度を保つとしている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中銀は、モバイル決済やオンラインバンキングの拡大に加え、実店舗での非接触型カード決済やQRコード決済の浸透が成長を支えていると分析した。とりわけカード決済のうち、実店舗での非接触型取引が83%を占めており、前年からさらに比率を伸ばした。「アップルペイ」や「グーグルペイ」といった電子財布や、高速道路の自動料金収受システム(ETC)の普及拡大も成長を後押しした。
一方、零細・中小企業の間ではQRコード決済「ドゥイットナウ」の導入が進み、対応店舗は260万カ所に達した。利便性と低コストが評価されており、これによりQRコード決済の取引総額は311億リンギと、前年の2倍以上に拡大した。
マレーシアとシンガポール、インドネシア、タイ4カ国の国境を越えたQRコード決済の活用も進んでいる。旅行者による利用が増えたためで、24年の越境QR決済は取引額が3億4830万リンギ、取引件数が410万件と、前年の5倍超に増加した。越境の個人間送金も234倍の23万4000件、金額ベースで377倍の2億リンギと大幅な伸びを見せた。
中銀は報告書で、決済インフラの信頼性向上に向けた取り組みを行っていると強調。24年には消費者の保護やリスク管理に関する政策文書を11件公布し、制度の安定性と透明性の向上を図った。一方、現金の役割も依然として重要とし、引き続き現金を簡便に取得・利用できる金融制度を保つとしている。
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