シンガポール経済開発庁（EDB）が26日発表した2024年11月の鉱工業生産指数（19年＝100）は127.5となり、前年同月比8.5％上昇した。前年同月を上回るのは5カ月連続で、前月から伸び率が拡大。主力の電子（26.2％上昇）の伸びが前月から大きく加速し、全体をけん引した。季節調整済みの前月比では0.4％低下で、2カ月ぶりにマイナスに転じた。

　6分野のうち電子と精密エンジニアリング（0.6％上昇）の2分野のみプラスだった。電子では主力の半導体（28.8％上昇）の伸びが前月から加速し、コンピューター周辺機器・データ記憶装置（23.6％上昇）も2桁の伸びが続いている。

　一方、バイオ医療（21.2％低下）が3カ月ぶりにマイナス転換。医療機器（5.8％上昇）が堅調な一方で、医薬品有効成分の生産減により医薬品（37.1％低下）が大きく落ち込んだ。このほか、輸送エンジニアリング（1.8％低下）と一般製造（2.6％低下）もマイナスに転じ、化学（1.1％低下）は2カ月連続のマイナスとなった。


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