シンガポール企業庁が17日発表した2025年3月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比5.4％増の147億323万米ドルだった。前年同月を上回るのは2カ月連続。パソコン（PC、121.4％増）のけん引で主力の電子製品（11.9％増）が2桁増となり、全体を押し上げた。

　電子製品が前年同月を上回るのは6カ月連続となる。PCは5カ月連続のプラスで、ほかに集積回路（IC、6.5％増）も増加が続いている。一方、IC部品（28.4％減）とプリント基板アセンブリー（PCBA、18.9％減）は共に3カ月連続で2桁のマイナスとなった。非電子製品（3.8％増）は、医薬品（24.9％増）が6カ月ぶりのプラスとなり、他にインドネシア向けの船舶なども伸びが大きかった。

　主要国・地域への輸出では、台湾（45.7％増）など多くの国・地域で2桁増を記録。日本（12.0％増）は4カ月連続のプラスで、電子製品（1.1％増）と非電子製品（16.0％増）がそろって拡大した。一方、最大の米国（5.7％増）は伸びが比較的小さく、2番目に大きい中国（29.4％減）は7カ月連続の前年割れだった。


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