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  ニュース     2023/11/19 20:59

シンガポール:10月の輸出3%減、下落幅が縮小 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が17日発表した2023年10月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比3.4%減の148億326万シンガポールドル(約1兆6500億円)だった。前年同月を下回るのは13カ月連続。医薬品の回復などで前月までの2桁のマイナスからは落ち込みが緩和した。
 主力の電子製品(5.6%減)は15カ月連続の前年割れ。同分野の5割近くを占める集積回路(IC、17.6%減)の低迷が続き、プリント基板アセンブリー(PCBA、22.9%減)も大きく減少した。一方、パソコン(PC、20.8%増)と消費者電子製品(12.8%増)は、前月までのマイナスからプラスに転じた。また、通信機器(37.6%増)は9カ月連続の2桁増となった。
 非電子製品(2.7%減)は13カ月連続のマイナス。食品の調製品(59.6%減)やエンジン・モーター(55.4%減)、電気機械(29.7%減)が低調だった。一方、前月まで落ち込みが続いていた医薬品(13.5%増)と石油化学製品(3.4%増)はプラス転換した。
 主要国・地域への輸出では、台湾(43.7%減)や米国(13.8%減)の落ち込みが大きく、台湾向けは特殊機械やICが振るわなかった。対日輸出(5.5%減)は8カ月連続の前年割れ。電子製品(52.8%増)が大きく拡大したものの、非電子製品(21.3%減)が前年を割り込んだ。一方、全体の2割弱を占め最大の中国(38.5%増)は2カ月連続のプラスで、非電子製品が拡大した。


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