【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が17日発表した2023年7月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比20.2％減の141億7345万シンガポールドル（約1兆5700億円）だった。前年同月を下回るのは10カ月連続。主力の電子製品（26.1％減）が大きく落ち込んだ。
　電子製品は12カ月連続の前年割れ。同分野の4割を占める集積回路（IC、35.7％減）は、中国向けや台湾向けが4割近いマイナスだった。一方、通信機器（52.4％増）は足元で増加が続いている。
　非電子製品（15.4％減）は10カ月連続のマイナス。石油化学製品（22.8％減）が22年11月以降、20％を超えるマイナスで推移している。医薬品（2.0％増）は2カ月ぶりにプラスとなった。
　国・地域別の輸出では、米国（34.4％増）向けが大きく伸び、国別最大となった。一方、他の主要国は軒並みマイナス。前月に首位だった中国（20.1％減）は、ICや医薬品の落ち込みで3カ月ぶりのマイナスに転じた。対日輸出は14.7％減と5カ月連続の前年割れで、電子製品が27.9％減、非電子製品が10.5％減だった。


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