【亜州ビジネス編集部】シンガポール経済開発庁（EDB）が26日発表した2024年1月の鉱工業生産指数（19年＝100）は120.7となり、前年同月比で1.1％上昇した。前年同月を上回るのは2カ月ぶり。主力の電子（3.4％低下）がマイナスに転じたものの、航空関連や半導体前工程装置などの生産の伸びが全体を押し上げた。季節調整済みの前月比では5.7％低下と、3カ月連続のマイナスだった。
　6分野のうち3分野がプラスだった。うち。精密エンジニアリング（27.7％上昇）は11カ月ぶりのプラス。半導体前工程装置とプロセス機器の生産増がけん引し、プラスチック精密部品なども生産が拡大した。航空分野の好調が続く輸送エンジニアリング（43.5％上昇）は前月から伸びが加速。前年同月に航空部品不足で低迷していた反動があった。
　一方、電子は5カ月ぶりのマイナスに転落した。主力の半導体（3.4％低下）が落ち込んだほか、コンピューター周辺機器・データ記憶装置（20.1％低下）が前月に続く2桁の低下だった。また、医薬品原料の生産減でバイオ医療（25.9％低下）は3カ月連続の前年割れとなった。


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