ニュース 2024/04/11 19:59
シンガポール:電動港内艇の充電施設稼働、エコ船舶化で試験事業
港湾 電子・電気 シンガポール
【亜州ビジネス編集部】シンガポール海事港湾庁(MPA)は8日、南部の係船施設「マリーナ・サウス・ピア」で電動港内艇(e-HC)向け充電設備の試験運用を開始したと発表した。港内艇を全てエコ船舶に切り替える計画の一環で、2年間にわたり試験運用する。
政府系電力・ガス供給会社であるSPグループで充電所開発を手掛けるSPモビリティーと、電動船舶の開発・運用を手がけるピクシスエナジーが事業を行う。出力150キロワット(kW)の高速充電設備を設置。電池容量500キロワット時(kWh)程度のe-HCの場合、3時間余りでフル充電し、約90キロメートルの航行が可能となる。
試験運用では主にピクシスが造船した小型艇「ピクシス・ワン」を使用。12人乗りで、シンガポール水域に停泊する船舶の乗組員を送迎する。1日当たり6~8往復の運用を見込む。
この事業は、国内海洋部門の二酸化炭素(CO2)削減を目指す戦略の一環で、MPAが2023年8月に募集した充電事業3案件の一つ。他にもインソン・エレクトリックが高出力直流充電器、シートリアム(旧セムコープマリン)が移動式充電の試験運用を進める。MPAは、30年以降に導入する港内艇の動力を電気またはバイオディーゼル燃料(B100)とする方針を掲げている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
政府系電力・ガス供給会社であるSPグループで充電所開発を手掛けるSPモビリティーと、電動船舶の開発・運用を手がけるピクシスエナジーが事業を行う。出力150キロワット(kW)の高速充電設備を設置。電池容量500キロワット時(kWh)程度のe-HCの場合、3時間余りでフル充電し、約90キロメートルの航行が可能となる。
試験運用では主にピクシスが造船した小型艇「ピクシス・ワン」を使用。12人乗りで、シンガポール水域に停泊する船舶の乗組員を送迎する。1日当たり6~8往復の運用を見込む。
この事業は、国内海洋部門の二酸化炭素(CO2)削減を目指す戦略の一環で、MPAが2023年8月に募集した充電事業3案件の一つ。他にもインソン・エレクトリックが高出力直流充電器、シートリアム(旧セムコープマリン)が移動式充電の試験運用を進める。MPAは、30年以降に導入する港内艇の動力を電気またはバイオディーゼル燃料(B100)とする方針を掲げている。
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