財務省は10月31日、2024年の国内総生産（GDP）成長率予測を前年比2.2～3.2％（平均2.7％）と発表し、7月の前回予測から据え置いた。政府の景気刺激策実施や観光業の回復、輸出の拡大などが成長の追い風となり、前年実績（1.9％）から成長が加速すると見込む。

　物品輸出額（米ドル建て）は2.9％増と予測し、前回予測（2.7％増）から上方修正した。一方、インフレ率の予測は0.4％とし、前回予測（0.6％）から引き下げ。外国人観光客数の予測は27.9％増の3600万人に据え置いた。

　同省は一方、25年のGDP成長率を2.5～3.5％（平均3.0％）と予測した。輸出や観光業、公共投資、民間消費などが成長をけん引すると見込む。物品輸出額は3.1％増、インフレ率は1.0％、外国人観光客数は8.3％増の3900万人と予測した。外国人観光客数は新型コロナウイルス流行前の2019年（3980万人）を依然として下回る見通し。


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