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  ニュース     2024/01/23 20:59

シンガポール:12月の物価上昇率3.7%、前月からやや加速 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が23日発表した2023年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で3.7%だった。前月(3.6%)は約2年ぶりの低水準だったが、2カ月ぶりに伸びが拡大。ガソリン(3.7%)を含む民間道路輸送(5.0%)などで前月を上回った。民間道路輸送と住居(4.1%)を除くコア指数の上昇率は3.3%と、前月から0.1ポイント加速した。
 民間道路輸送では、自動車(6.1%)も前月を上回る伸びだった。ほか、観光関連などサービス(3.9%)も伸びが加速。これに含まれるバス・鉄道(4.4%)は22年12月以来の高水準だった。一方、食品(3.7%)は、非調理済み食品の減速を受け、10カ月連続の伸び鈍化となった。
 MASと貿易産業省は、今後も原油の値下がりや通貨高で輸入インフレが緩和する上、国内の労賃上昇ペースも鈍化が続くと予測。消費税(GST)増税の影響を受けるものの、コア指数の上昇率は徐々に低下するとの見方を示した。24年のコア指数の上昇率は前年比で2.5~3.5%と予測し、前月から据え置いた。GST増税の影響を除くと、1.5~2.5%を見込む。
 一方、車両購入権の供給増で自動車価格の大幅な変動が予測されることから、24年のCPI上昇率予測は現時点で見直さず、29日の金融政策発表時に更新するとしている。前月時点では3.0~4.0%と予測していた。
 23年の年間上昇率はCPIが前年比4.8%、コア指数が4.2%だった。


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