大正製薬は2月28日、地場製薬大手であるハウザン製薬（DHG）の株式21.7％を公開買い付けし、連結子会社化を目指すと発表した。海外事業強化の一環で、同日開催した取締役会で決議した。3兆4030億ドン（約160億円）を投じ、保有比率を34.99％から56.69％に引き上げる計画だ。
　ハウザン製薬はホーチミン証券取引所（HOSE)上場企業で、大正製薬は3月中旬〜4月中旬に公開買い付けの応募を行う。1株当たりの取得額は12万ドン。ハウザン製薬の株価は昨年末に7万9000ドンだったが、2月末には11万8700ドンまで上昇している。
　大正製薬は2016年、約100億円を投じDHGに資本参加。昨年9月の出資比率は24.92％だったが、その後公開買い付けを行って持ち分を34.99％まで高めてきた。同社は海外事業の強化が重要と考え、人口増加と経済発展により市場成長が見込まれる新興国の中でも特に東南アジア地域での事業展開に注力するとしている。


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