【亜州ビジネス編集部】英金融大手HSBCホールディングスは、仏保険大手アクサの現地法人アクサ・シンガポールを買収すると発表した。総額5億7500万米ドル（約630億円）で全株式を取得する。今回の買収により、HSBCはシンガポール生保市場で7位、個人向け健康保険市場で4位に入る（年間新規保険料ベース）。なお、買収の成立には当局の承認が必要となる。

　アジアでの事業拡大に向けた取り組みの一環。アクサ・シンガポールは現在、現地生保市場でシェア8位、個人向け健康保険市場で5位に付けている。

　HSBCは世界67カ国・地域の約3900拠点で顧客3900万件を擁する。足元ではアジア地域への投資に力を入れる一方、欧米など他地域での事業整理を進めている。今年に入り、米国、フランスのリテール事業を売却すると発表した。


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