【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が5日発表した2022年2月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は81.0となり、前年同月比で3.4％低下した。前年同月を下回るのは6カ月ぶり。旧正月の時期が前年より早く、前月に需要の先食いがあったため、反動で落ち込んだ。1〜2月の累計でみると、前年同期比で4.9％上昇している。

　2月は14業種のうち9業種がマイナスだった。百貨店（6.0％低下）やスーパーマーケット・ハイパーマーケット（10.8％低下）などが前月のプラスからマイナスに転落。また、自動車（14.1％低下）は8カ月連続の前年割れとなった。一方、前年同期に低迷していた化粧品・洗面用品・医療（21.0％上昇）は引き続き2割前後の伸びとなり、他にも原油の値上がりで給油所（8.8％上昇）が前年同月を上回った。

　2月の小売売上高（推計）は前年同月比3.4％減の31億6100万シンガポールドル（約2850億円）。うちネット通販が占める割合は13.6％となり、前月から1.2ポイント上昇した。食品飲料サービス売上高（推計）は0.7％減の7億3400万シンガポールドルだった。


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