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  ニュース     2022/11/27 21:59

シンガポール:10月の工業生産1%減、13カ月ぶりマイナス 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール経済開発庁(EDB)が25日発表した2022年10月の鉱工業生産指数(19年=100)は123.3となり、前年同月比で0.8%低下した。前年同月を下回るのは21年9月以来、13カ月ぶり。主力の電子(0.7%低下)が4カ月連続の前年割れとなったほか、前年同月に急伸していたバイオ医療(14.5%低下)が大きく落ち込んだ。ただ、季節調整済みの前月比では全体で0.9%上昇し、バイオ医療を除くと横ばいだった。
 電子は半導体(前年同月比1.2%上昇)が5カ月ぶりのプラスに転じたものの、需要が低調なコンピューター周辺機器・データ記憶装置(12.7%低下)が2桁の下落。バイオ医療では、医療機器の生産が拡大基調にある一方で、医薬品有効成分の落ち込みが続いている。ほか、化学(9.7%低下)では需要減とプラント保守整備の影響で石油化学が前年割れだった。
 一方、精密エンジニアリング(18.6%上昇)は前月から伸びが加速。半導体設備や光学製品の生産が増えた。輸送エンジニアリング(6.3%上昇)は、新型コロナウイルス禍からの回復で航空分野の部品生産やMRO(整備・修理・分解点検)が好調だった。


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