【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が5日発表した2022年11月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は102.2となり、前年同月比で6.2％上昇した。前年同月を上回るのは9カ月連続。ただ、伸び率は前月（10.3％）から減速した。
　14業種のうち9業種がプラスだった。新型コロナ禍で一時落ち込んでいた食品・アルコール飲料（57.6％上昇）や衣類・履物（34.1％上昇）、時計・宝石（15.4％上昇）などが大きく上昇。ただ、3業種とも前月からは伸びが縮小した。一方、車両購入権（COE）発行枠の減少に伴い、自動車（12.4％低下）は17カ月連続で前年割れ。スーパーマーケット・ハイパーマーケット（5.8％低下）も落ち込みが続いている。コンピューター・通信機器（3.9％低下）は13カ月ぶりのマイナスとなった。
　11月の小売売上高（推計）は前年同月比6.2％増の39億8600万シンガポールドル（約3940億円）。うちネット通販が占める割合は14.8％となり、前月から1.8ポイント上昇した。食品飲料サービス売上高（推計）は24.7％増の9億2800万シンガポールドルだった。


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