【亜州ビジネス編集部】シンガポール経済開発庁（EDB）が25日発表した2021年4月の鉱工業生産指数（19年＝100）は120.2となり、前年同月比で2.1％上昇した。指数の上昇は6カ月連続だが、前月（7.6％上昇）からは減速。前年同月に急伸していた医薬品が落ち込んだ。

　医薬品を含むバイオ医療（22.7％低下）は2カ月連続の前年割れ。下げ幅は前月から拡大した。また、主力の電子（6.1％上昇）は6カ月連続でプラスを維持したものの、前月までの2桁増からは減速。半導体が伸び悩んだ。

　一方、精密エンジニアリング（20.4％上昇）は、需要が拡大している半導体装置の生産が好調。また、新型コロナウイルスの影響で前年同月から落ち込みが続いていた輸送エンジニアリングは、13カ月ぶりのプラスに転換した。ただ、指数は依然として19年の水準を下回っている。


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