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  ニュース     2022/01/24 21:20

シンガポール:12月の物価上昇率4%、8年10カ月ぶり高さ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が24日発表した2021年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で4.0%だった。前月を0.2ポイント上回り、13年2月以来、8年10カ月ぶりの高水準を記録。家賃や航空・旅行関連の伸びが全体を押し上げた。電気(11.6%)や食品(2.1%)も伸びが加速しており、住居(3.0%)と民間道路輸送(15.5%)を除くコア指数は2.1%と、14年7月以来の高さだった。

 食品では果物や野菜の上げ幅が大きく、肉類も前月を上回る伸びを記録。サービス(2.6%)では、移動制限の緩和で航空・観光関連の料金上昇が顕著だった。民間道路輸送は、燃料(25.7%)と自動車(19.1%)で前月から減速したものの高い伸びが続いている。

 21年のCPI上昇率は2.3%と、13年以来の高さ。シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は今後について、新型コロナウイルス検査の関係で航空旅行の費用が上昇し、先行きが不透明になっているため上昇率の予測を見直す必要があると説明した。12月下旬の時点では、22年のCPI上昇率を1.5〜2.5%とみていた。


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