【亜州ビジネス編集部】シンガポール経済開発庁（EDB）が26日発表した2022年9月の鉱工業生産指数（19年＝100）は126.3となり、前年同月比で0.9％上昇した。前年同月を上回るのは12カ月連続。前月（0.4％上昇）からは伸びがやや加速した。ただ、需要の停滞で主力の電子（7.0％低下）が3カ月連続の前年割れとなった。
　電子では半導体（8.4％低下）やコンピューター周辺機器・データ記憶装置（6.0％低下）の落ち込みが続いている。電子以外ではバイオ医療（3.5％低下）と化学（7.1％低下）もマイナス。バイオ医療では欧米向けなどの医療機器生産が拡大したものの、医薬品有効成分が落ち込んだ。化学では産業ガスや香料の生産が振るわなかった。
　一方、輸送エンジニアリング（38.0％上昇）は伸び拡大が続いている。洋上石油・ガス田向けの設備や航空部品の生産などが好調だった。精密エンジニアリング（2.9％上昇）では半導体設備の生産が増えた。


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