【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が4日発表した2021年12月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は111.9となり、前年同月比で6.7％上昇した。前年同月を上回るのは4カ月連続。指数は新型コロナウイルス流行前の19年12月も3.3％上回り、過去5番目の高水準となった。原油の値上がりで給油所（前年同月比23.6％上昇）の急伸が続いているほか、前年同月に低迷していた時計・宝石（27.4％上昇）などの伸びが加速した。

　14業種のうち10業種が前年同月比でプラスだった。前年同月に低迷していた衣類・履物（16.8％上昇）も引き続き2桁上昇で、食品・アルコール飲料（10.4％上昇）は9カ月連続のプラスとなった。一方、自動車（7.2％下落）など4業種は前年割れ。自動車の落ち込みは6カ月連続となる。

　12月の小売売上高（推計）は前年同月比6.7％増の43億5700万シンガポールドル（約3730億円）。うちネット通販が占める割合は14.6％となり、前月から1.5ポイント低下した。食品飲料サービス売上高（推計）は7.4％増の8億5500万シンガポールドルだった。


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