【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が3日発表した2021年10月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は92.2となり、前年同月比で7.5％上昇した。前年同月を上回るのは2カ月連続。前月と同様にスマートフォンの新製品効果でコンピューター・通信機器（72.9％上昇）が大きく伸びた。全体の指数は季節調整済みの前月比で0.7％の上昇だった。

　14業種のうち8業種が前年同月比でプラスだった。前年同月に低迷していた時計・宝石（26.9％上昇）の2桁上昇が続いているほか、原油の値上がりで給油所（16.3％上昇）も引き続き伸びている。一方、自動車（13.1％下落）など6業種は前年割れ。自動車は4カ月連続の落ち込みとなる。

　10月の小売売上高（推計）は前年同月比7.5％増の35億8700万シンガポールドル（約2970億円）。うちネット通販が占める割合は15.2％となり、前月から0.1ポイント上昇した。食品飲料サービス売上高（推計）は4.5％減の6億5900万シンガポールドルだった。


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