ニュース 2021/07/26 20:59
シンガポール:6月のインフレ率2.4%、通年予測を引き上げ
経済・統計 インフレ率 シンガポール
【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が23日発表した2021年6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で2.4%だった。前年同月に原油価格の下落などで落ち込んだ反動があって大きく上昇。7年半ぶり高水準だった前月(2.4%)からは横ばいだった。1〜6月の上昇率は前年同期比1.5%となり、政府は年間の予測を前年比1.0〜2.0%に上方修正した。
品目別では民間道路輸送(14.9%)の上昇率が前月を上回り、13年3月以降で最高。これに含まれる車両燃料(22.7%)と自動車(17.4%)、バイク(32.5%)はいずれも伸びが加速した。車両燃料と自動車は前年同月に落ち込んだ反動があったが、バイクは19年11月以降、プラスが続いている。民間道路輸送(14.9%)と家賃など住居(1.1%)を除くコア指数は0.6%となり、前月(0.8%)から減速した。
CPIは4月以降に3カ月連続で2.0%を上回って推移。シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は、年間のCPI上昇率予測を前月時点の0.5〜1.5%から1.0〜2.0%に引き上げた。需要増を背景に民間道路輸送と住居の上昇が続くとみており、これらを除くコア指数の年間予測は0.0〜1.0%に据え置いている。一方、今後の動向については、原油の増産などが価格上昇を抑制する要因になると指摘。下半期はベース効果が薄れることもあって、インフレが緩和するとの見方を示した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
品目別では民間道路輸送(14.9%)の上昇率が前月を上回り、13年3月以降で最高。これに含まれる車両燃料(22.7%)と自動車(17.4%)、バイク(32.5%)はいずれも伸びが加速した。車両燃料と自動車は前年同月に落ち込んだ反動があったが、バイクは19年11月以降、プラスが続いている。民間道路輸送(14.9%)と家賃など住居(1.1%)を除くコア指数は0.6%となり、前月(0.8%)から減速した。
CPIは4月以降に3カ月連続で2.0%を上回って推移。シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は、年間のCPI上昇率予測を前月時点の0.5〜1.5%から1.0〜2.0%に引き上げた。需要増を背景に民間道路輸送と住居の上昇が続くとみており、これらを除くコア指数の年間予測は0.0〜1.0%に据え置いている。一方、今後の動向については、原油の増産などが価格上昇を抑制する要因になると指摘。下半期はベース効果が薄れることもあって、インフレが緩和するとの見方を示した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。