【亜州ビジネス編集部】大阪ガスは10日、IHIと国営石油ペトロナスとの3社で、天然ガスの主成分であるメタンをバイオマスから生産する事業の検討を開始すると発表した。バイオマスガス化技術とメタネーション技術を組み合わせた新たな方式を用いて、電力価格に影響されない合成メタン生産を目指す。
　このほど3社で覚書を締結した。事業では、未利用森林資源などのバイオマスを高温で処理し、水素と一酸化炭素、二酸化炭素（CO2）を主体とするガスを生産。うち水素と一酸化炭素からメタンを合成し、ペトロナスが持つ液化天然ガス（LNG）基地で液化して日本などに輸出する。バイオマスをガス化した際に生じるCO2の地下貯留も検討する。再生可能エネルギー電力を使う一般的なメタン生産と異なり、電力価格に影響されずに生産できる利点があるという。


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