【亜州ビジネス編集部】防衛機器大手のシンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリング（STエンジニアリング）は3日、米国の交通システム大手、トランスコアを買収すると発表した。26億8000万米ドルを投じて全株式を取得する。トランスコアが持つ自動料金収受システム（ETC）などの技術を活用し、スマートシティー事業を強化する。

　当局の承認などを経て来年3月までに買収手続きを終える見通し。トランスコアが得意とするETCや高度道路交通システム（ITS）、無線自動識別（RFID）などの技術を入手し、スマートシティー事業の交通分野でサービスを拡充する。

　トランスコアは1939年創業。20年12月期は売上高が5億6500万米ドル、EBITDA（利払い・税引き・償却前利益）が1億4300万米ドルだった。


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