【亜州ビジネス 編集部】シンガポール経済開発庁（EDB）が26日発表した2022年8月の鉱工業生産指数（19年＝100）は123.0となり、前年同月比で0.5％上昇した。前年同月を上回るのは11カ月連続。ただ、前月（0.8％上昇）からは伸びが減速した。需要の停滞で主力の電子（7.8％低下）が2カ月連続の前年割れとなった。

　電子では半導体（6.6％低下）が2カ月連続のマイナス。コンピューター周辺機器・データ記憶装置（5.3％低下）など他の項目も軒並み落ち込んだ。電子以外では化学（11.2％低下）が2カ月ぶりの前年割れで、産業ガスなどの生産が減少した。

　一方、輸送エンジニアリング（32.8％上昇）は伸びが拡大。船舶の修理や航空部品の生産などが好調だった。精密エンジニアリング（2.9％上昇）では半導体設備の生産拡大が続いている。


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