詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

  ニュース     2022/07/19 21:59

シンガポール:6月の輸出9%増、電子の伸び鈍化 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が18日発表した2022年6月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比9.0%増の177億4540万シンガポールドル(約1兆7500億円)だった。19カ月連続のプラスとなったものの、伸び率は前月(12.0%増)から鈍化。これまで2桁増が続いていた電子製品の伸びが縮小した。

 電子製品(4.1%増)は19カ月連続のプラス。ただ、前月までの2桁増から減速し、21年2月以来の1桁増となった。電子の5割を占める集積回路(IC)が26.0%増と高い伸びを維持する一方、パソコン(PC)などが落ち込んだ。非電子製品(10.6%増)は10カ月連続のプラス。食品の調製品(48.0%増)や石油化学製品(21.1%増)、計測機器(30.9%増)などの伸びが全体を押し上げた。

 主要国・地域への輸出額は、引き続き東南アジア向けが好調。マレーシアが43.0%増、インドネシアが21.6%増と大きく伸び、うちマレーシアへのICの輸出額は2.6倍に拡大した。最大の中国向けは4.8%増と、2カ月連続のプラス。同国のゼロコロナ政策の影響で4月には前年を割り込み、前月(0.2%増)も伸び悩んでいたが、回復に向かっている。対日輸出は18.6%増で、12カ月連続のプラスだった。電子製品(13.6%増)、非電子製品(19.7%増)ともに前年同月を上回った。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース

関連マクロ統計