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  ニュース     2022/09/19 21:59

シンガポール:8月の輸出11%増、電子は1年9カ月ぶり前年割れ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が16日発表した2022年8月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比11.4%増の175億6438万シンガポールドル(約1兆7900億円)だった。前年同月を上回るのは21カ月連続。医薬品の伸びがけん引した。ただ、主力の電子製品(4.5%減)は中国や香港への輸出が落ち込み、20年11月以来、1年9カ月ぶりの前年割れとなった。
 同庁は電子製品輸出の減少について、前年同月の基数が高かったためと説明した。電子のうち5割を占める集積回路(IC)や、プリント回路基板アセンブリー(PCBA)、消費者電子製品がマイナスだった。一方、非電子製品(16.9%増)は前月から伸びが加速した。前年同月に落ち込んでいた医薬品(68.8%増)が急伸したほか、船舶構造物や食品の調製品も輸出増に寄与した。
 主要国・地域への輸出額は、米国向け(60.0%増)が大きく拡大し、国別最大となった。船舶構造物や食品の調製品、計測機器の伸びが全体を押し上げた。一方、中国向け(22.4%減)は2カ月連続のマイナスとなり、米国に次ぐ2番目の規模だった。電子製品、非電子製品とも2桁減だった。日本向け(24.5%増)は非電子製品の好調で2カ月ぶりにプラスを回復した。


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