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  ニュース     2020/11/12 20:59

シンガポール:シェルが500人解雇へ、製油所の規模半減 無料記事

【亜州ビジネス編集部】英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは、シンガポール沖のプラウブコム島で操業する製油所の規模を半減させる。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を目指す中、製油所事業を縮小。これに伴い、向こう3年で500人を解雇する。ストレーツタイムズが伝えた。
 プラウブコム製油所は59年間操業しており、シェルが世界に14カ所持つ製油拠点の一つ。同社はこれを2025年までに6カ所に減らす意向で、プラウブコム製油所の操業は続けるが、処理能力を現在の日量50万バレルから25万バレルに半減させる。これに伴い、人員は現在の1300人から来年末までに1100人とし、その2年後には800人とする。
 シェルはシンガポールで製油所事業を縮小する一方で、太陽光発電や電気自動車(EV)の充電所、船舶に液化天然ガス(LNG)を補給するLNGバンカリングなどに比重を置く。なおシンガポール西部ジュロンに持つ石油化学プラントはこれまで通り操業する。
 シェルは、従来の化石燃料からLNGやバイオ燃料、水素、再生可能エネルギーなどへ舵切りを決めた最初の石油メジャー。新型コロナウイルス流行による石油需要の減少がシフトのタイミングを早める結果にもなっている。


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