タイ工業連盟（FTI）が20日発表した2020年1月の産業景況感指数（100以上が好感）は92.2となり、前月比0.5ポイント上昇した。指数の上昇は2カ月ぶり。
　スパン会長は指数が上昇した要因として、◆年末休暇明けの生産拡大◆マスクや消毒剤など新型コロナウイルス対策となる用品の販売増◆旧正月による食品・飲料の消費増◆米中貿易摩擦の緩和――などを挙げた。業種別では食品や医薬品、パルプ・紙などが上昇した一方、自動車部品や農業機械、電気・電子などは低下した。
　3カ月後見通し指数は99.4となり、前月比0.7ポイント低下。4カ月連続での低下となり、節目の100を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大や干ばつによる農家所得の減少などが懸念され、過去3年8カ月で最低となった。
　指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業1210社。


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