【亜州ビジネス編集部】原油価格が1バレル130米ドルを突破し、すべてのガソリン価格がリッター3シンガポールドル（Sドル、約255円）以上となり、プレミアムグレードではリッター4Sドル近くまで上昇している。

　シンガポール消費者協会（Consumers Association of Singapore）のガソリン価格追跡サイト「Fuel Kaki」によると、中国系のSPCが3月9日午後、他の石油会社4社（Caltex、Esso、Shell、Sinopec）と並んで3Sドルから値上げを実施した。

　カルテックス、エッソ、SPCの各ステーションでは、ほとんどの車が使用できる92オクタン価の燃料1リットルが一律3Sドルである。ShellとSinopecはこのグレードを扱っていない。

　95 オクタン価のガソリン1リットルは3.03Sドル（SPC）から3.23Sドル（Shell）、98オクタン価はShellが3.72Sドル、それ以外は3.51Sドルとなっている。

　プレミアムグレードの98オクタンがSinopecで3.64Sドル、Caltexで3.72Sドル、Shellで3.94Sドルである。

　今回の変更で、最も人気のある95オクタン価のガソリンは1リットルあたり8〜17セントの値上げとなった。2月14日以降、このグレードは45セント（16％）もの値上がりを記録している。

　割引後の95オクタンの最安値は、Sinopecが運営する3つのスタンドで2.38Sドルである。大規模なネットワークを持つブランドでは、2.48Sドル（Caltex）から2.91Sドル（Shell）までの価格帯がある。

　92オクタン価の燃料の場合、価格は2.43Sドル（Caltex）から2.58Sドル（Esso）である。98オクタンの割引後の価格は、2.76Sドル（Sinopec）から3.35Sドル（Shell）である。プレミアムグレードでは、2.84Sドル（シノペック）から3.55Sドル（シェル）のレンジとなっている。

　ブレント原油は2月14日以来約35％上昇し、3月9日に131.60米ドルの日中最高値を記録した。卸売りガソリンの代用品であるRBOBガソリンは、同時期に1ガロン3.72米ドルと34％上昇した。

　石油トレーダーは、欧州と米国がロシアの石油輸入を禁止した場合、ベンチマーク原油であるブレントは1バレル200米ドルに達すると予測している。

　トレーダーが最後に200米ドルの原油を予測したのは、90年代半ばにさかのぼる。2008年の世界金融危機で価格が下落する直前、この商品は1バレル147米ドルの史上最高値を記録した。

（提供：AsiaX　http://www.asiax.biz）


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