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  ニュース     2021/03/11 20:49

シンガポール:多数のコンテナ船が入港待ち、貨物処理の遅れも 無料記事

 コンテナ貨物の急増でシンガポール港において混雑が発生しており、コンテナ船が入港できるまでの日数が増えている。

 エネルギー関連情報の主要配信業者、S&Pグローバル・プラッツによると、シンガポール港に2日以上、停泊した船舶は1月が1日47隻、2月が同52隻で、前年同月より60%増えた。コンテナ船が貨物を積み降ろすため待っていた時間も、以前は最長2日だったが、現在は推定5〜7日。

 荷役サービスを提供するPSAによると、前例のないほどの貨物需要の急増、倉庫・海港など貨物を積み替える世界各地の物流拠点の混雑、コンテナからの荷降ろしの遅れ、空コンテナの不足、航行スケジュールの混乱で現在のような異常事態が発生している。シンガポールは貨物積み替えの主要港であるとともに、乗組員交代が行われる地であることも要因だ。

 混雑はシンガポールに限ったことではなく、米カリフォルニア州ロングビーチでは34隻のコンテナ船が停泊所待ちをしていたこともある。

 シンガポール発コンテナ運賃の上昇も見られる。優先船積み料金を上乗せした、北米東河岸行きスポット(随時契約)運賃は40フィートコンテナ(FEU)で1万〜1万5000米ドル。一方、香港、ベトナム発の同様の運賃は6000〜8000米ドルだ。

(提供:AsiaX http://www.asiax.biz


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