【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が17日発表した2022年12月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比20.6％減の141億8181万シンガポールドル（約1兆3800億円）だった。前年同月を下回るのは3カ月連続で、金額は21年3月以降で最少。電子製品（17.9％減）などの主要品目が軒並み落ち込み、国別では中国向け（31.8％減）が引き続き30％超のマイナスだった。

　電子製品は5カ月連続の前年割れ。同分野の5割近くを占める集積回路（IC、26.0％減）の減少幅が拡大したほか、プリント回路基板アセンブリー（PCBA）と消費者電子製品は1年以上にわたって前年割れが続いている。非電子製品（21.3％減）は3カ月連続のマイナス。非貨幣用金（63.3％減）や特殊機械（16.6％減）の落ち込みが響いた。

　主要国・地域への輸出額では、国別最大の中国向けが6カ月連続で落ち込んだ。特殊機械が低迷しており、9月以降は3割減で推移している。また、2番目に大きい米国向け（1.9％減）は小幅ながら7カ月ぶりの減少に転じた。一方、日本向け（6.8％増）は電子製品（10.1％増）、非電子製品（5.9％増）とも拡大し、5カ月連続のプラスとなった。


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