【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が16日発表した2022年11月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比14.6％減の143億4670万シンガポールドル（約1兆4500億円）だった。前年同月を下回るのは2カ月連続で、金額は21年3月以降で最少。電子製品（20.2％減）などの主要品目が軒並み落ち込み、国別では中国向け（31.2％減）が低調に推移している。

　電子製品は4カ月連続のマイナス。同分野の5割を占める集積回路（IC、23.8％減）の落ち込みが加速したほか、プリント回路基板アセンブリー（PCBA）と消費者電子製品は1年以上にわたって前年割れが続いている。非電子製品（12.8％減）は2カ月連続のマイナスだった。

　主要国・地域への輸出額では、国別2位の中国向けが5カ月連続で落ち込んだ。特殊機械が低迷している。一方、最大の米国向け（0.5％増）は小幅ながら6カ月連続のプラスを確保。日本向け（6.6％増）は非電子製品（1.3％減）が落ち込んだものの、電子製品（19.3％増）が大きく伸びた。


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