【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が17日発表した2021年8月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比2.7％増の157億6994万シンガポールドル（約1兆2900億円）だった。プラス成長は9カ月連続。ただ、前月までの2桁増から減速し、伸び率は20年12月以降で最も小さかった。非電子製品が落ち込んだ。

　全体の2割超を占める電子製品（16.7％増）は9カ月連続のプラス。集積回路（IC）部品が高い伸びを維持したほか、電子の約5割を占めるICが3カ月連続の2桁増となった。一方、非電子製品（1.4％減）は9カ月ぶりの前年割れ。非貨幣用金（66.4％減）や医薬品（12.4％減）などの落ち込みが響いた。

　主要国・地域への輸出は、最大の中国向け（17.5％減）が8カ月ぶりのマイナス。ここ数カ月は2〜6割の増加が続いていたものの、非電子製品が19.8％減、電子製品が2.1％減とそろって落ち込んだ。一方、2番目に大きい米国向け（7.6％増）は、8カ月ぶりにプラス転換。日本向け（13.9％増）は2カ月連続のプラスで、電子製品（3.6％増）、非電子製品（16.8％増）とも前年同月を上回った。


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