【亜州ビジネス編集部】仏半導体素材大手、ソイテックは9日、東部パシル・リスで12インチ（300mm）SOIウエハー生産工場の拡張工事に着手した。年産能力を約200万枚に倍増させる。

　工業団地「パシル・リス・ウエハーファブ・パーク」内の生産拠点に、クリーンルームやオフィスなど4万5000平方メートルを増築する。2024年の完工を予定。同生産拠点の従業員は26年までに600人以上に倍増させる。

　シンガポールでの生産能力強化は同社のフランスでの設備投資を補完するもので、26年度までに世界全体の年産能力を約450万枚に増強する。同社は21年6月、シンガポールとフランスの事業に今後5年で計11億ユーロ（約1580億円）を投資すると発表していた。　

　SOIウエハーは、第5世代（5G）移動通信用や車載用、スマートデバイス用などの集積回路（IC）生産に使用される。


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