【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が5日発表した2022年5月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は100.6となり、前年同月比で17.8％上昇した。前年同月を上回るのは3カ月連続。新型コロナウイルス対策の活動制限が緩和され、観光客数が増える中、衣類・履物（98.2％上昇）や百貨店（73.1％上昇）などが大きく伸びた。

　14業種のうち11業種がプラス。新型コロナ禍で一時落ち込んでいた時計・宝飾品（60.7％上昇）や食品・アルコール飲料（47.3％上昇）なども前年同月を大幅に上回った。一方、自動車（10.2％低下）は11カ月連続で前年割れが続いている。また、前年同期に巣ごもり需要で伸びていたスーパーマーケット・ハイパーマーケット（10.3％低下）も反動で落ち込んだ。

　5月の小売売上高（推計）は前年同月比17.8％増の39億2500万シンガポールドル（約3830億円）。うちネット通販が占める割合は12.0％となり、前月から0.4ポイント低下した。食品飲料サービス売上高（推計）は40.2％増の7億1000万シンガポールドルだった。


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