【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が5日発表した2021年3月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は90.8となり、前年同月比で6.2％上昇した。指数の上昇は2カ月連続。前年同月に大きく低下していた時計・宝石（60.2％上昇）や衣類・履物（35.6％上昇）が急伸した。

　14業種のうち8業種がプラス。娯楽用品（28.3％上昇）なども伸びが大きく、前年同月に新型コロナウイルス流行の影響で落ち込んだ反動が出ている。一方、前年同月に高い伸びを示していたスーパーマーケット・ハイパーマーケット（14.0％下落）は、19年6月以来のマイナスとなった。

　3月の小売売上高（推計）は6.2％増の35億3500万シンガポールドル（約2890億円）。うちネット通販が占める割合は11.8％と、4カ月ぶりの高さだった。食品飲料サービス売上高（推計）は8.0％増の7億3000万シンガポールドルだった。


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