ニュース 2022/05/31 20:58
マレーシア:鶏肉輸出を事実上禁止、1日から
政策・政治 農業・食品 貿易 マレーシア
【亜州ビジネス編集部】政府は、鶏肉の輸出を1日から事実上禁止する。国内供給が不足し価格が高騰する中、需給が改善するまで輸出を制限する。各紙が伝えた。
先週の閣議で決定した。国民生活を優先するためで、1カ月当たり鶏360万羽の輸出を制限。足元での輸出量を踏まえると、事実上の輸出禁止となる。
鶏肉の供給不足や価格高騰には複数の要因が絡み合っている。ロシアのウクライナ侵攻による世界的な物流停滞が一因。ウクライナは飼料の原料になるトウモロコシや小麦の生産が豊富で、ロシアの侵攻により供給が減少し、飼料の高騰が鶏の生産に影響した。鳥インフルエンザ流行も響いている。
農業・農業関連産業省のバウラル・ヒシャム・モハメド事務次官は、養鶏業のコストの72%は飼料が占めると指摘。国内ではトウモロコシの生産が大規模には行われておらず、飼料向けは輸入に依存しているが、一部の土地でアブラヤシからトウモロコシに転作することで供給拡充を図るとしている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
先週の閣議で決定した。国民生活を優先するためで、1カ月当たり鶏360万羽の輸出を制限。足元での輸出量を踏まえると、事実上の輸出禁止となる。
鶏肉の供給不足や価格高騰には複数の要因が絡み合っている。ロシアのウクライナ侵攻による世界的な物流停滞が一因。ウクライナは飼料の原料になるトウモロコシや小麦の生産が豊富で、ロシアの侵攻により供給が減少し、飼料の高騰が鶏の生産に影響した。鳥インフルエンザ流行も響いている。
農業・農業関連産業省のバウラル・ヒシャム・モハメド事務次官は、養鶏業のコストの72%は飼料が占めると指摘。国内ではトウモロコシの生産が大規模には行われておらず、飼料向けは輸入に依存しているが、一部の土地でアブラヤシからトウモロコシに転作することで供給拡充を図るとしている。
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