【亜州ビジネス編集部】シンガポール企業庁が17日発表した2022年10月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比5.6％減の153億9504万シンガポールドル（約1兆5700億円）だった。前年同月を下回るのは20年11月以来、1年11カ月ぶり。主力の電子製品（9.3％減）の落ち込みが続いており、国別では中国向け（32.0％減）が低調に推移している。

　電子製品では同分野の5割を占める集積回路（IC、11.1％減）が前月に続く2桁の減少。また、プリント回路基板アセンブリー（PCBA）と消費者電子製品は1年以上にわたって前年割れが続いている。非電子製品（4.5％減）もマイナスに転じ、うち医薬品（34.7％減）は4カ月ぶりに落ち込んだ。

　主要国・地域への輸出額は、国別2位の中国向けが4カ月連続のマイナスとなり、非貨幣用金や特殊機械、医薬品の落ち込みが大きかった。一方、最大の米国向け（16.1％増）は5カ月連続のプラスを確保。日本向け（10.1％増）は電子製品（33.3％減）が落ち込んだものの、非電子製品（17.0％増）の拡大で前月から伸びが加速した。


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