【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が5日発表した2021年9月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は91.3となり、前年同月比で6.6％上昇した。前年同月を上回るのは2カ月ぶり。スマートフォンの新製品発売でコンピューター・通信機器（66.1％上昇）が大きく伸びた。全体の指数は季節調整済みの前月比で5.1％の上昇だった。

　9月は14業種のうち9業種が前年同月比でプラス。原油の値上がりを受けて給油所（22.7％上昇）の急伸が続いているほか、前年同月に低迷していた時計・宝石（13.3％上昇）も2桁のプラスを記録した。一方、自動車（2.0％下落）など5業種は前年割れだった。

　9月の小売売上高（推計）は前年同月比6.6％増の34億2800万シンガポールドル（約2880億円）。うちネット通販が占める割合は15.2％となり、前月から上昇した。食品飲料サービス売上高（推計）は4.4％増の6億6900万シンガポールドルだった。


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