ニュース 2021/08/04 20:58
マレーシア:半導体インフィニオン、マラッカ工場を月内フル稼働へ 
電子・電気 マレーシア
新型コロナウイルスの再流行を受け、マレーシアでは6月1日から全国的なロックダウンに入った。これによりインフィニオンのマラッカ工場も操業を停止。また米テキサス州にある工場が寒波の影響で工場閉鎖を余儀なくされたため、スマートフォンや自動車向けの半導体需要を十分取り込めず、競合であるスイスのSTマイクロエレクトロニクスなどに遅れをとった。
こうした中で同社の在庫水準は過去最低レベルにあり、現在は生産分を直接出荷している状況。オーストリアのフィラハで新工場を稼働して生産能力を増やすが、それでもマレーシアや米国の工場閉鎖の影響は大きいとしている。
同社の半導体は4割が自動車向け。世界的に供給が不足しており、レインハード・プロス社長は、「需給均衡に戻るのは少なくとも来年になる」と説明した。
ドイツのIfo経済研究所は、同国の自動車業界における半導体不足が過去30年で最悪の状況になっていると指摘。影響を受けている業界企業は足元で83%に上り、4月の65%から拡大したとしている。
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