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  ニュース     2021/05/24 21:59

シンガポール:4月のインフレ率2.1%、7年ぶり高さ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が24日発表した2021年4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で2.1%だった。前月(1.3%)から伸びが加速し、14年5月以来、6年11カ月ぶりの高水準。前年同月に原油価格の下落などで落ち込んだ反動が出た。燃料を含む民間道路輸送(12.9%)と家賃など住居(0.7%)を除くコア指数は0.6%となり、1年4カ月ぶりの高さだった。
 民間道路輸送の上昇率は、13年3月以降で最高。車両燃料(15.0%)の伸びが加速したうえ、バイク(28.7%)と自動車(16.0%)も引き続き2桁の上昇だった。住居は14年5月以降で最も高く、他に電気(マイナス3.6%)は下げ幅が前月(マイナス11.7%)から大きく縮小した。一方、肉や魚など一部食材が前年割れとなり、食品(1.0%)は伸びが減速した。
 シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は今後の動向について、原油高に起因する生産者価格の上昇が主要国でみられており、インフレ率は当面、現在と同程度で推移すると予測。ただ、下半期にはベース効果が弱まるため、減速に向かうとの見方を示した。年間の上昇率については、CPI全体の予測を0.5〜1.5%、コア指数を0.0〜1.0%に据え置いた。


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