【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が5日発表した2023年3月の小売業売上高指数（名目、17年＝100）は103.6となり、前年同月比で4.5％上昇した。前年同月を上回るのは2カ月連続。新型コロナウイルス規制の緩和でアルコール飲料の需要が大きく伸びており、全体を押し上げる要因となった。
　14業種のうち10業種がプラス。上昇率は食品・アルコール飲料（55.1％上昇）が最も高く、衣類・履物（26.5％上昇）も引き続き大幅なプラスだった。また、車両購入権（COE）発行枠の減少で1月まで落ち込みが続いていた自動車（7.2％上昇）は、2カ月連続で前年同月を上回った。一方、価格が下落傾向にあるガソリン（14.4％低下）は落ち込んだ。
　3月の小売売上高（推計）は4.5％増の40億6200万シンガポールドル（約4130億円）。うちインターネット通販が占める割合は13.0％となり、前月から0.6ポイント上昇した。食品飲料サービス売上高（推計）は17.8％増の9億5600万シンガポールドルで、イベント向けや航空機内食のケータリング需要が拡大している。


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