ニュース 2023/04/24 21:59
シンガポール:3月の物価上昇5.5%、食品が13カ月ぶり鈍化
経済・統計 インフレ率 シンガポール
【亜州ビジネス編集部】シンガポール統計局が24日発表した2023年3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で5.5%となり、前月を0.8ポイント下回った。伸び鈍化は2カ月連続。原油価格が低下する中でガソリン(マイナス8.8%)の落ち込みが加速したほか、食品(7.7%)が高水準ながら13カ月ぶりに減速した。民間道路輸送(8.6%)と住居(4.8%)を除くコア指数の上昇率は前月を0.5ポイント下回る5.0%で、8カ月ぶりの低水準となった。
民間道路輸送ではガソリンが2カ月連続のマイナスだったほか、車両購入権(COE)発行枠の縮小で大幅な値上がりが続く自動車(13.2%)が前月から減速。バイク(7.1%)も前月を下回り、22年6月以降で最も低い伸びとなった。食品では野菜(4.4%)や砂糖(5.6%)などが鈍化し、家きん肉(34.9%)や卵(18.6%)も高水準ながら足元では減速傾向にある。
シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は、23年の上昇率予測をCPIが5.5〜6.5%、コア指数が3.5〜4.5%とし、前月から据え置いた。下半期に入るまでは明確な減速を見込めないとみている。燃料と食品の価格はピークを過ぎ、輸入品価格が1年前に比べ下がっているものの、企業がこれまでのコスト上昇分の価格転嫁を進めていると指摘。また、自動車価格や家賃は第2四半期も高い伸びが続くとの見方を示した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
民間道路輸送ではガソリンが2カ月連続のマイナスだったほか、車両購入権(COE)発行枠の縮小で大幅な値上がりが続く自動車(13.2%)が前月から減速。バイク(7.1%)も前月を下回り、22年6月以降で最も低い伸びとなった。食品では野菜(4.4%)や砂糖(5.6%)などが鈍化し、家きん肉(34.9%)や卵(18.6%)も高水準ながら足元では減速傾向にある。
シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は、23年の上昇率予測をCPIが5.5〜6.5%、コア指数が3.5〜4.5%とし、前月から据え置いた。下半期に入るまでは明確な減速を見込めないとみている。燃料と食品の価格はピークを過ぎ、輸入品価格が1年前に比べ下がっているものの、企業がこれまでのコスト上昇分の価格転嫁を進めていると指摘。また、自動車価格や家賃は第2四半期も高い伸びが続くとの見方を示した。
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