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  ニュース     2023/01/04 21:59

シンガポール:22年のGDP成長率3.8%、4Qに失速=速報値 無料記事

【亜州ビジネス編集部】貿易産業省は3日、2022年の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率を前年比3.8%と発表した。プラスは2年連続だが、21年の7.6%からは減速した。新型コロナウイルス禍の反動が薄れたほか、世界的な物価高などに伴い第4四半期には成長率が2%台まで減速した。

 成長率を産業別にみると、製造・建設業は3.0%で、前年の13.4%から大きく減速した。サービス業は5.0%で、前年の5.6%を下回った。

 より詳細にみると、製造業は2.6%で前年の13.2%から大きく減速した。建設業は6.5%に鈍化。サービス業では、宿泊・外食・不動産・管理支援サービスが7.1%と、3分野の中で唯一前年(4.0%)を上回った。卸小売り・運輸・倉庫は3.9%、情報通信・金融・保険・プロフェッショナルサービスは4.5%でともに前年から減速した。

■4Qは2.2%に減速

 22年第4四半期の成長率は前年同期比2.2%で、4%台だった第1〜3四半期から減速した。

 産業別にみると、製造・建設業はマイナス1.3%。建設業は10.4%と過去1年で最も高い伸びを示したが、製造業はマイナス3.0%に縮小した。精密エンジニアリングや運輸エンジニアリングで生産が伸びた一方、電子や化学、バイオで落ち込んだ。

 サービス業の成長率は4.1%。卸小売り・運輸・倉庫は2.3%、情報通信・金融・保険・プロフェッショナルサービスは2.9%、宿泊・外食・不動産・管理支援サービスは8.2%でいずれも前四半期を下回った。

 第4四半期の成長率は季節調整済み前四半期比で0.2%。2四半期連続のプラスだった。産業別では製造業が1.8%、建設業が0.4%のプラス。サービス業はマイナス0.4%だった。

 貿産省は22年11月、23年のGDP成長率を0.5〜2.5%と予想。今回は見通しについて言及していない。


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