【亜州ビジネス編集部】ホンダの現地法人ホンダ・オートモービル（タイランド）は7月31日、2020年の国内新車市場が32％減の68万台に縮小するとの予測を発表した。新型コロナウイルス流行の影響などで大幅に落ち込んでいるためで、乗用車は35％減の30万4000台とみている。

　タイ工業連盟の集計によると、20年上半期の国内新車市場は前年同期比37％減の32万8604台だった。新型コロナで4月に大きく減少したものの、5月以降は回復に向かっている。ホンダは下半期について、国内の新型コロナ感染拡大が終息に向かい、新車販売も改善に期待できると指摘。ただ、依然として情勢が不透明であり、消費者が購入に慎重な姿勢を崩していないため、店舗などで引き続き新型コロナ対策を徹底する方針を示した。

　ホンダの上半期の販売台数は36％減の4万1326台。市場全体に比べると落ち込みが小さく、乗用車市場ではシェアトップだった。車種別の販売台数は、◆小型車「シティ」＝1万6950台◆「シビック」と「シビック・ハッチバック」＝計8656台◆スポーツ多目的車（SUV）「HR-V」＝3667台◆「CR-V」＝1978台◆中型車「アコード」＝2270台――など。


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